あなたは子どもを正しく知っていますか?
☆子どもを尊重し、叱責は問いかけに☆
僕たちは子どもを授かると
小さなわが子を大切に育てることに奮闘します。
日々の忙しさのあまり、まだ幼いうちはじっくりと
わが子の教育や将来について考えられません。
やがて子どもが自我を持ち始めると、
大人と同じようにコミュニケーションを
取ることができるようになりますが、
この時に親の持論や思い込みだけで教育すると
親子関係にヒビを入れてしまうことがあります。

僕らもつい叱っちゃったり、関連しないこと引っ張り出してついでに怒ったりして、逆に大人に話聞かなくなったなんて負のループあったな…

割と最近までよくあったよね…
でもちゃんと知ったら変わってきた。
親も子もね。
僕ら夫婦も子育てで生じるイライラや疲れで
子どもたちを不必要に叱ることがありました。
その度に圧力をかけてしまったことで
話を聞いてくれなくなったり、
大人ふたりで責めて心を挫かせたり
してしまったことがあります・・・。
その度に後悔しつつも、改善されないと
同じことで叱りつけてしまうループが
延々と続く日々を経験しています。
あれは親も子どもも辛い・・・。
ではそうならないためにどうすればいいのか?
今回の記事は、子どもたちの教育で
「話聞かない」「約束守らない」「ウソをつく」
「注意しても改善しない」「叱られてばかりいる」
など、悩み解消の一助となればという思いから
執筆しています。
まずは子どもを正しく知らないデメリット、
正しく知るメリットを書き留め、
どのように子どもとの関係を作っていけば良いか、
綴っていきたいと思います。
〜子どもを正しく知らないデメリット5選〜
1. 意図せず子どもを傷つけてしまう
「なんでいつまでたってもできないの!」とか
「ほんとにあんた遅いんだから!」とか
つい言いがちなことばを使っていませんか?
この「レッテル」を貼ることのくり返しによって
子どもは「僕はできないんだ」「私はダメなんだ」
と思い込んでしまいます。
叱責された子どもが負けまいと
奮起することを望んでいるのであれば、
それは幻想です。
その前に子どもは傷ついているということを
忘れないでください。
2. 親も子もイライラしてしまう
「レッテル」を貼られた子どもは自信を失い、
さらに「できない」が加速します。
間違った声がけによって負のループから
抜け出せない状態を親が作り出してしまうんです。
親は思うようにいかないことにイライラし、
責め続けられた子どもにはストレスがかかり、
「叱る→落ち込む→変わらない→また叱る」の
ループから抜けられなくなっちゃいます。
そもそも人は、人をコントロールできないものです。
3. 子どものいいところが見えなくなる
負のループにハマり込むと、
子どもは自信を無くしているため、
叱られ続けることになります。
先回りして注意したり、
まだ間違えてもいないのに叱ったりすれば、
自主性を発揮する前に潰されることになり、
その子のいいところが出せないまま
自己肯定感を失っていきます。
本来持っているはずの「いいところ」が
自己否定によって隠れてしまうんです。
4. 夫婦関係が悪くなる
子どもの心がどういうものかを知らず、
ストレスのまま間違った声がけを続けると、
子どものこころは打ち砕かれちゃいます。
子育てが思い通りにいかないストレスが
パートナーに及ぶと、教育方針をめぐって
夫婦の対立に発展する、なんてことも
めずらしくありません。
普段の育児をまのあたりにしていない
旦那さんに対し、イラついちゃうことも…。
5.親子関係が悪くなる
こころを砕くような声がけはもちろんですが、
夫婦関係の悪化が親子関係を悪化させることにも
つながります。
子育てが原因で「子どもの前」で夫婦げんかを
しようものなら、子どもは
「僕のせいで喧嘩になってる」
「わたしが原因でパパとママが仲悪くなってる」
と感じてしまい、ケンカをしてほしくないが故に
「いい子」になってしまいます。
これは健全な「いい子」ではなく
いい子じゃないとけんかになることを恐れた結果、
本来の姿を見せてくれなくなってしまいます。
〜子どもを正しく知るメリット5選〜
1. 尊重することで子どもの本質が見える
ここでいう「尊重」とは、
子どもを大人と同じように認めることを言います。
大人同士では当たり前のようにお互いを尊重し、
言葉を選んでいますよね。
子どもに対してもそれができて初めて
「正しく理解」することにつながるんです。
大人に対するものと同じように、
子どもを尊重した声がけや態度、目線、姿勢などが
できてこそ「正しい理解」ができると考えます。
尊重することによってやっと、
その子の本当の良さ、本質が見えてくるんです。
2. 本質が見えることで叱ることが減る
子どもの本質を知り尊重することで、
叱らずに済むことが増えます。
子どもが今起こしている行動や態度の
原理原則を知っていれば、
いまのこの子の心理はどんな状態か、
ということを考慮できるようになります。
わがままを言ったりウソをついたりしても、
叱らずに問いかけてみましょ。
例えば、友達を叩いてしまった子どもに
「なんでそんなひどいことするの!」ではなく
「叩かれたともだちはどんな気持ちだったかな?」
とやさしく聞いてみるんです。
その問いに対して考え始めてくれれば、
それは「叱責」から「対話」に変わります。
3. 叱ることが減ると話が「伝わる」
叱ることは「伝える」ことですが、
相手に「伝わっている」かどうかは別問題です。
上司や先輩に強く叱責をされたことを
想像してみてください。
次こそはと奮起する人もいるでしょうが、
それは叱責する人との信頼関係ありきです。
親子も同様、信頼関係があればこそです。
叱らずに対話し、今目の前の子どもを
認めてあげることで信頼を築けます。
叱らない(尊重)→信頼→伝わる という流れが
できることによって、親が伝えたいことが
子どもに伝わるようになるんです。
4. 話が伝わると叱らないサイクルが継続
親のことばが子どもに伝わることで、
自然と親が叱る機会も減っていきます。
過去の失敗のレッテルから、同じ失敗を
繰り返さないように「先回り」して防いだり、
失敗を「責め」たり、繰り返す間違いに
「理詰め」をしたりしなくなれば、
徐々に子どもは自信をつけ、自分で考え、
決定できるようになっていきます。
そして親はその決定に対し、たとえ失敗しても
みまもる姿勢を忘れないでください。
失敗から学ぶことが大切というのは
皆さんもご存知かと思います。
そのチャンスを詰むことなく、
子どもがどう対処するかを見守りましょう。
それができて初めて良いサイクルが継続します。
5. 親子関係を育むことができる
叱らないサイクルが継続できれば、
親のイライラも減り、子どものいいところが
如実に見えてきます。
叱られない子どもたちも心に余裕が生まれ
先回りもされないため自分で解決できることが
増えていき、自主性も育まれるんですね。
互いを尊重し、互いに信頼できるようになれば、
子どもたちが困った時、言い出しにくいことも
隠さずに相談してくれるようになります。
子どもたちを大人と同じように尊重できれば、
結果、親子の信頼も築けるようになっていくんです。

大人と同じように尊重することが
子育ての悩みを解決に導くカギになってるってことね。

んだね。
だからこそ子どもを正しく知る勉強が大事なんよ。メリット1で書いた「親自信を知ること」も大事。叱る、責めるは避けて問いかけたいね。
まとめ
・叱りつけると自信を失い自己肯定感が薄れる
・自己肯定を育む対話が必要
・こころを挫くことばを避け叱責は問いかけに
・大人と同じように子どもを尊重する
・尊重が信頼を生み親子関係を育む
いかがだったでしょうか?
叱ることのでメリット、尊重することのメリットが
なんとなくお分かりいただけたかと思います。
結局無理に子どもをコントロールしようと叱っても
何も変わらないので、同じ人間として尊重し、
問いかけなどの対話を通して伝えていくことが大事、
ということですね。
そして、
それをできるような大人のコンディションづくりも
とても大切です。
いきなりそれができなくても気を病まずに、
親自身のこころも認めながら、
対話できればいいなと願っています。
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