【おすすめ本】岸見一郎:子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気

子育ての悩みを解消する本 ~勉強編~

小学校入学後におそらく多くの方が
ぶち当たるであろうお子さんの「お勉強」。

習慣にならない、自主的にやらない、
つい勉強しなさいと言ってしまう…
そんな悩みを、子どもの尊重を軸に
解消、解決に向けてくれる本です。

僕自身、子どもたちの勉強については
悩みが多かったので、
子供の勉強にフォーカスした書籍を探すうち、
本書にたどり着きました。

今回は本書の書評を綴ってみたいと思います。

■書評

僕がこの記事を書いている時点で
長男小4、長女小2
この本読んで「子どもの勉強」について
正しく知る機会がもっと早ければ、
子どもにかける言葉も変わったのに
と後悔したほど。

もちろん今からでも遅くないと信じ、
僕自身もこの本から学んだことを
実践しています。

以下は本書を読みながら残した
メモの一部です。

☆親と子どもを正しく知る

・子どもを叱ったところで子どもをコントロールすることはできない。子どもは叱ったり脅したりする親を好きになれないし、親子関係が良くなければ親の声を聞いてくれない。ほめる、とは上から下に対しておこなうもので、結果をに対する「すごいね」「えらいね」ではなく、プロセスに対する「がんばったね」という声がけが望ましい。

・子どもとの信頼関係を育むには、大人と同じように扱う必要があり、子どもをリスペクトし、話を聞き、助けを必要としたときに手を差しのべていくことが望ましい。ただし、望まれてもいないのに手を差しのべることは、子どもが課題を解決するチャンスを奪うことと同じ。

☆子どもの勉強に対する親の関わり方

・いい成績をとったときに褒美をあげてしまう「にんじんぶら下げ型」をやってしまうと、褒美がないと勉強しなくなる。ほめられることが目的になると、ほめられないことを避ける、つまり、失敗しそうなことにチャレンジしなくなる。

・子どもにかける言葉選びが大切。心をくじく言葉や行動はダメ。勉強のためと言って、ゲームをする子どもからそれを取り上げることは、親子関係を著しく悪化させる。親子で話し合うこと。きちんと言葉を選びながらも、即効性を求めないように努める。

☆子育ての悩みを解消する言葉選び

・自分はできないという思い込みは大人になっても固定観念として残りかねない。自ら課題を解決する自信をつける援助が「勇気づけ」。自分はできると思えるようになるため、自分のことを好きになる。短所を長所に置き換え、自己肯定感を育む。※集中力がない=興味の視野が広い など。

・目の前にいる子どもを、真に見ているかを親自信が自分に問いかけてみる。理想の子ども像を親が子どもに望むことは押し付けでしかない。理想の押し付けは子どもがみる未来を認めてもらっていないと感じさせてしまう。

叱ってはいけない、というのは
すぐ納得したんですが、

ほめないってどういうこと?

というのが気になって
この本を手に取りましたが、
内容は親子関係の本質に触れる
ものになっていました。

子どもは思った以上に繊細で、
大人は思った以上に
子どもに無知であることに
気付かされます。

■心を動かされた一節

「悪い親」がいるのではない、「下手な親」がいるのだ

子供をのばすアドラーの言葉 子育ての勇気 第一章 P.65 著者:岸見一郎
僕

子どもとの関わり方を知るだけで
子育ては好転できる、という話。

子供を授かってまもない親は、その子のことをまだ何も知りません。情報が手軽に手に入る昨今では「叱りなさい」「叱ってはいけない」「ほめなさい」「ほめてはいけない」とみたいな二極化した情報にとらわれ、子育てがうまくいかずイライラしたり手を出してしまう親がいるけど、それは「悪い親」ではなくて「下手な親」なだけ。
 

僕自身、二人の子どもを育てていますが、
これまでは「自己流」の子育てでした。

子どもができなければ叱り、
子どもができれば「すごいね」と
端的にほめ、うまくいかなければ
親がイライラし、それを子どもに
ぶつけたことだってあります。

どんな親でも目まぐるしい日々を
子育てしながら過ごすんです。
誰だって経験ありますよね?

この一節を聴いて
「子どもへの愛情を疑ってはいけないよ」
と背中をささえられた気がしました。
子どもを正しく知ろうとすれば、
自然と子どもの心に触れることになります。

それによって
わが子の本音を聞くことができ、
お互い理解を深めることができるのだと
考えるようになりました。

嫁ちゃん
嫁ちゃん

親としての愛情も信じ、子どもを知れば
親子の世界は変わるってことか。


受験生だからといって家族の中で特別視しない

子供をのばすアドラーの言葉 子育ての勇気 第一章 P.106 著者:岸見一郎
僕

勉強よりも家族の一員として協力できる
子どもになることが先決、という話。

「勉強さえしていればいい」これは間違いであり、子どもに協力することを教えず、他の人に貢献するチャンスを与えなければ、自分は役立てる人間だと思えるようにならない。それが思えてこそ自分のことが好きになり、課題をのりこえる自信を持つことができる。
 

僕も子どもに勉強してほしいあまり、
勉強すること=えらい、
となってしまうことで、勉強さえ
してくれたら晩御飯のお手伝いは後回し、
集中してるとこを邪魔しないようにしたい、
といった思考になることがありました。

これはあくまでも親が望んでいることを、
その通りに子供がしてくれていることに
満足しているだけなんですよね。

真に大事なことは、子どもに
「自分は貢献できる人間だ」と思える機会を
たくさん作ってあげることが
「自信を持つ」ことにつながり、結果、
「課題を解決するチカラ」が付く
ということなんです。

嫁ちゃん
嫁ちゃん

勉強することが目的じゃなく、
自立することがゴールだってことを
改めて認識だね。


尊敬される十一歳の偉大な指揮者

子供をのばすアドラーの言葉 子育ての勇気 第一章 P.162 著者:岸見一郎
僕

子どもを見た目で判断せず、
大人と対等に見るべき、という話。

ロリン・マーゼルという指揮者が十一歳の時に、イタリアの大指揮者トスカニーニに代わってNBC交響楽団の指揮をした際、楽員たちは子どもが指揮台に立ったことに憤慨し、不快感や敵意を持った。ところが彼はスコアをマスターしていたため、楽員のミスを的確に指摘。リハーサルを進めるうちに彼の実力は認められ、関係を築き上げることで、音楽家たちは敬意を持つに至った。
 

僕も子どもを知るための勉強をするまでは、
子どもたちを「まだまだ幼い子供」として
みていました。

子どもをリスペクトし
大人と同じように扱うことで、
親がかけることばは大きく変わります。

家事の手伝いをしてくれれば
「えらいね」ではなく「ありがとう!」、
テストで100点とってくれば、
「すごいね」ではなく「がんばったじゃん!」
になります。

わずかな差ですが、
子どもを尊重することば選びで、
自分でもできる、という気持ちが強く持て、
勉強しなさい!と言われなくても
自分から勉強するようになります。

嫁ちゃん
嫁ちゃん

子どもも大人と同じ人間、リスペクトが
親子関係を育むってことだね。

■総評

「親は子どもに対して無知と知るべき」

本書通して感じたポイントです。
子どもってなんなの?という
根本に触れた内容になっているため、
今までの自分の子育て方針との
照らし合わせができ、親が自分を客観的に
見ることで、結構ずれてんなーということに
気づくことができます。

子どもへの声かけがその子にとって
どう影響するのか、その声かけは
どういった大人の心理で発せられるものなのか、
正しく知ることで、子どもを尊重する準備を
整えられるんです。

本書を読んだ後は、
しっかり「尊重」を意識することで、
子どもに話しかける前に「ことば選び」が
できるようになります。
リスペクトされた子どもは
自信を持つようになり、自主性が育まれ、
自ら課題を解決する力をつけていきます。

僕自身もまだまだわが子への「尊重」を継続中、
どのように育っていくのかを見守っている
真っ最中。つい子どもを叱ってしまったり、
そんな自分を責めてしまうことがあったけど、
「尊重」を意識することで
親子関係が良くなったように感じます。
叱らないので楽しい会話も増えました。

課題に対して自ら立ち向かえるような
「自立と自律」を目指し、
今後も子どもたちを尊重し続けたいと思います。

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