子どもの思考力を促す問いかけ7選

あなたはこどもにかけたことばをふり返ってますか?

みなさんは今日お子さんにかけた言葉を
ちゃんと覚えていますか?
僕は日課のジョギング中に
ぼんやりとふり返ることが多いです。

  • 叱った?
  • ほめた?
  • どんな言葉だった?
  • 長かった?短かった?
  • どんな顔をしてた?(親も子も)

などなどみなさんもふり返ってみて、
反省や後悔は生まれましたか?

僕は年中あります…。
あーまた怒りすぎた!とか、
こどもの話さえぎった!とか
もう数えだしたらきりがありません。

 

そんな中で「言わなきゃよかった」と
後悔したものはありませんでしたか?
今回はそんな「余計なひとこと」について
分解していきたいと思います。

 

1. 言わなきゃよかった「余計なひとこと」7選

僕もこれを機にふり返ってみてますが、
これらはホントに言いがちですけど
こうして文字にしてみると
とてもいやな気分になりませんか?

いまみても良くないことばだったな…と
ひどく後悔します。

こんなことばを浴びせられて、
こどもたちが反省してステップ踏むなんて
とても思えないですね。

このことばに対してこどもがどう感じてるか、
ひとつひとつひも解いていきましょう。

 

1. いつになったらできるの?

こどもからすると
「そんなん聞かれましても…」
となるだけです。

そんなの大人だってわかりませんよね?

「明日までにできるようにする!」
と言ってほしいと思っているのもわかります。が、
「ほんとにできる?言うだけでやらないじゃん!」
の追い打ちを言いたくなる未来も見えますね。

2. 何回言えばわかるの?

これも1と同じですね。
まして「じゃあ5回とか…」みたいに答えられたら
さらに怒りMAXになっちゃいますw

煽ってるつもりがなくてもカチンときますよね。

どんな子でも、このひとことに対しては
ことばを詰まらせてしまいます。

3. まだそんなこともできないの?

こどもにとってはキツいことばです。
大人の基準でできるできないを言うと
必ずこどもの基準とギャップが生まれます。

こどもの成長は十人十色。
他人と比べるなんて本来意味がないんです。

このひとことは、
こどもを惨めな気持ちにさせてしまいます。

4. なんでまだやってないの?

これに限らずですが、この「なんで」
という問いは、何も生みだしません。

「なんで」がわかってれば注意されないんです。
わかってないから、やっちゃうんです。

これも、こどものことばを詰まらせます。
未来につながらないひとことです。

5. 早くしなさい!

大人は時間とともに生きているので
これはほんっとに言いたくなりますねw

こどもは大人ほど時間の大切さを理解してません。

時間の貴重さの理解にギャップがあるので、
経験や学びを通して知っていく必要があります。

6. 次やったら〇〇するからね!

これを言われたとき、
大人だったらどう思いますか?
なんなんだこいつはと思いますよねw

とても支配的なことばです。

支配に動かされるのではなく、
こころが動かされないと、
人の行動は変わりません。こどもも同じ。

このことばは、ぐっとこらえてほしいです。

7. もういい!

このことばを言った先に、
何かいいことは待っているでしょうか?

こどもは、親にあきれられた、嫌われた、
あきらめられた、見捨てられた
と感じるでしょう。

こどもとの関係を著しく壊します。

2. 「余計なひとこと」の原因はストレス

どれもこれも、みなさん口をそろえて
「わかる!!!」となると思いますが、
これが出てしまうときって
「継続的ストレス」に苛まれてるときなんです。

イライラしていなければ、
無駄にこんなことばを子どもにかけることなんて
ありませんよね。

だけど、大人って一度にたくさんのことを考えて
いろんな問題を解決しながら毎日生きてるんで
慢性的に頭つかれちゃってるんですよねー。

その疲れ=ストレスを抱えたままでいると、
言わなくてもいいような「余計なひとこと」が
出てきてしまうことがあるんです。

大人のストレスは子どもにも伝染します。
それを受けると反発したりだまり込んだりして、
さらなる悪循環を生んでしまうんです。

子育てでイラッ!としたときは、
まずは深呼吸してクールダウンしてみてください。

時にはそれができないことがあったとしても、
大丈夫です。安心してください。
親は子育てしてるだけでえらいんです。

今の自分をしっかり認めてあげながら、
クールダウンしましょう。

 

ではいったん冷静になったところで、
「余計なひとこと」を言わないで済む方法を
一緒に考えてみましょう。

いくつか解決方法があると思いますが、
その中で僕が実践していることをお伝えします。


子どもへの「問いかけのひとこと」に
言い換えてみるんです。

3. 言い換えてみよう 「問いかけのひとこと」

こどもに対して一方的にことばを投げかけても
スパっと行動が変わることはありません。
こころが動かないと人は変わりません。

ではこころを動かすためにはどうすればいいか?

それは、自分で考えて、発見し、気づくことです。

その気づきを与えるための「問いかけ」をします。
問いかけることで、こどもは自発的に考え始めます。

先ほどの「余計なひとこと」を
「問いかけ」に言い換えるなら
こんな感じかなー。

1. 〇〇できるようになったら、どんないいことがあると思う?

自分ができる未来を想像してもらう問いかけです。

できるようになるメリットを思い浮かべて
出来たほうがうれしい、楽しい、得だ、という
ポジティブな予測を持ってもらうことで、
そこへ向かう目的意識が持てるようになります。

2. 何度も言ってわかってもらえなかったら、どう思うかな?

相手の立場を想像してもらう問いかけです。

自分がもし、
いくら言ってもわかってもらえなかったら?
立場を置き換えて考えてもらうことで、
人の気持ちを知ることができます。

3. ここまでできるようになったんだね。じゃあこれもできる?

できていることを認め、上を目指す問いかけです。

できていないこと=レベルが低い
ととらえず、
できていないこと=もっとレベルを上げられる
ととらえましょう。

そこで、できないよ~となっても
じゃあこれならどう?というところから徐々に
上げていくこともできます。

4. すぐにやってたら、どんないいことが待ってたかな?

過去をふり返ってもらう問いかけです。

あのとき、こうしていたら、どうだったかな?
という想像をしてもらいます。
ここで「後悔」ということばも教えられます。

反省しなさい!よりも、ずっと前向きになれます。

5. 早いと時間ができるよ!時間があるといいことって何だろう?

物事の大切さに気付いてもらう問いかけです。

ここでは「時間」ですが、「友達」や「お金」など
社会で生きていくために必要な要素について
一緒に考えることができます。

目に見えないものでも、大切さが理解できれば、
そっか!と気づく(こころが動く)ことで
行動も変わってきます。

6. また同じ間違いしないようにするために、どうすればいいかな?

解決策を考えてもらう問いかけです。

間違いは誰にでもあるものということも伝えます。

同じミスをしないためにどうするかを考えることで
問題を見つけ、解決する能力も養われ、
それを考えること自体の大切さも伝えられます。

7. ちょっといいかな、少し話を聞いてもらっていい?

7の「もういい!」は様々なフラストレーションが
積み重なった結果出てしまうことばなので、
これに置き換わる問いかけではありませんが、
まず大人がクールダウンし、
こどもに問いかけられる余裕を持つことが大事です。

そのうえで、話を聞いてくれる?と声がけします。

問いかけのスタートラインに立てるよう
心掛けましょう。

4. まとめ

いかがでしたか?

みなさんがつい言ってしまったひとことで
お子さんが傷ついたり、ふさぎこんだり
してしまっていないでしょうか?

もし思い当たる節があれば
ぜひお子さんを叱る前に、この未来志向型の
「問いかけのひとこと」を試してみてください。

きっと今までと違う対話ができます。

すぐに変化が現れなくても大丈夫、
こどもに寄り添い、受け止めてあげることで
少しずつ行動が変わっていくと思います。

それはあなたが行動を変えた結果として
あらわれてくるものなので、
お互い穏やかになれるはずです。

親はいつだって一年生。

自分も頑張りも認めながら、
こどもとのコミュニケーションを
実りあるものにできるよう、
学んでいけば大丈夫。

こどもをどんどん知りましょう!

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